少年野球のストライクゾーン

少年野球も大人の野球も、原則同じルール(公認野球規則)が適用されます。

公認野球規則のストライクゾーンの用語定義には

打者の肩の上部とユニフォームのズボンの上部との中間点に引いた水平のラインを上限とし、膝頭の下部のラインを下限とする本塁上の空間をいう。

このストライクゾーンは打者が投球を打つための姿勢で決定されるべきである。

とあります。つまり、厳格に適用をすれば、身長の小さく、ホームベースが一回り小さい学童野球においては、ストライクゾーンは大人よりも小さくなります。

バッターとしては有り難いも何も当たり前ですが、ピッチャーからしてみると技術が未熟な学童ではストライクゾーンが小さく、ストライクが取りづらいという難点があります。その分マウンド⇔本塁の距離も短いのですが。。。

実際の試合を見ていると、ストライクゾーンがかなり厳格な方、かなり広く取っている方と球審によりマチマチな気がします。

何が正しいかは、当然ルールどおりやるのが正しいですが、少年野球ともなると「試合」自体を子ども達が楽しくやれるよう、教育的な配慮も多少必要な部分があるのかなと思います。

特に低学年になると、背が小さい子が多いので、ストライクがなかなか取れません。

先日、私も球審を対応しましたが、この狭いストライクゾーンにかなり苦慮します。
狭いがゆえ、大人の常識ではストライクになるような球を厳格にルールどおりボールにするのか。かなり神経を使います。
結果的にこの悩みが、ストライクゾーンのブレにつながったり、まったくストライクが取れずに四球ばかりで試合にならなかったりと。

あまり厳しくすると、自チームから自チームの攻撃の状況でも「厳しすぎ!もっと広く取ってよ!」という声が(苦笑)

大人の試合のように、バッターが審判に文句を言ってくることは基本的にありません。子ども達は審判に従順です。
誰が見てもボールの球をストライクと言ってはいけませんが、多少際どいボールを「ストライク」コールをしても、両チームのコーチ陣も「審判の癖」程度で捉えてくれるでしょう。

なので、少々ストライクゾーンを広く持って、気楽に球審をすることの方が試合の進行上も良い結果を生む気がします。こんなところで、毎球ドキドキしていては、こっちの集中も持ちませんし。

少年野球で球審をはじめるお父さん。是非、皆様で工夫をしながらストライクゾーンを決めてみてください。

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