審判の基本(1): アウト、セーフのコールのテンポ

練習試合などで審判をお願いされてしまったお父さん。

練習試合なので、メカニクス(審判の動き)や難しいルールまで短期間で覚えるのは難しいですね。

基本の「き」の部分で、アウト、セーフのコールのしかたを覚えておきましょう。

セーフは早く、アウトは遅く

塁審を行ううえでの基本です。

さすがにセーフ、アウトを知らずに審判をやる人はいないので、まずはコールのしかただけでも抑えましょう。
ここを心がけるだけで、ミスジャッジは多く減ると思います。

コールについて、アウトは「He is out!!(he’s out!!)」が一応決められたコールですけど、お父さんがやるうえでは、とりあえず「アウト!!」でも良いと思います。

コールのテンポですが、

セーフの場合には、ランナーのベース到達時点で、テンポを置かずに「セーフ!!」で問題ありません。

ただ、アウトの場合は、すぐにコールをしないように心がけてください。一呼吸、いや、二呼吸おいても遅くありません。

なぜか。

セーフは、ベースを踏む または タッグよりも早くベースにランナーが到達した時点で確定します。それ以上もそれ以下もありませんので、ランナーの方が早ければ、即座に自信を持って「セーフ!!」のコールをしましょう。

では、アウトについてはどうでしょう。

フォースプレーであれば、ボールのキャッチがランナーの足より早ければ即座に「アウト!!」コール。これは非常に危険。
キャッチしたボールを落とす可能性があります。

なので、完全捕球をしっかり確認したうえで、二呼吸程度おいて「アウト!!」のコールを心がけましょう。

私も心がけても時々やってしまうのです。

「アウッ、セーフ!!!」

超格好悪いです。

プロの1塁塁審をテレビで見てください。アウトの時には、かなりの余裕を持ってコールしているはずです。

フライの「キャッチ」コールも同様に、少し間を置きましょう。グローブにボールがおさまっても、何かの弾みでポロッということもあります。

それと、セーフ、アウトのジェスチャーも、格好良く、見やすくという意味では、姿勢などが決まっていますが、まぁ、練習試合ですから。。。。

でも、一点だけ。結構間違ってる人いるので。アウトのジェスチャーは握り拳です。親指立てて「グッド」になってる人いますよね。アウトですから「バッド」ですわ(苦笑
親指はしまっておきましょう。

同時はアウトかセーフか

余談ですが、際どいプレーというのは結構な確率であります。

最近のプロ野球などは「チャレンジ」といったリプレイ検証がありますよね。判定が覆ることもしばしばあります。

審判泣かせの制度です。

プロの審判でも難しいジャッジが多いのです。

では、ランナーの到達とボールの到達が同時であった場合、どういう判断か。

公認野球規則には「同時」であった場合という規定はありませんが、例えば打者がヒットを打って1塁に進塁するにあたってのアウトになる場合の規定に

打者が第3ストライクの宣告を受けた後、またはフェアボールを打った後、一塁に触れる前に、その身体または一塁に触球された場合。

とあります。

打者が「一塁に触れる前に」とありますので、同時は「触れる前」にはならないという解釈で「セーフ」となります。

なので、同時に見えた場合には「セーフ!!」と自信を持ってコールしましょう。

「自信」、これ大事です。

曖昧なジャッジや、自信なさげなジャッジは説得力に欠けます。際どいプレーほど「俺が見てたんだ!!!」というぐらいの気迫でコールしてください。

子どもたちのために頑張ろう!お父さん審判。

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